よろづやアンテナ

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考えが浅い上司は能力の高い部下に見透かされる ※ヤル気のない部下をクビにして何が悪い⑧

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上司は常に先を見て仕事をしなければなりません。


何歩か先を見ているからこそ、事態が思わぬ方向に進んだ時にも、すぐに対処できるのです。

 


しかし、細事に忙しくして本来の重要な仕事をおろそかにしていたり、状況も理解しないまま管理している上司は、何か問題が発生した際に、相談、報告しても解決の役に立たない事が往々としてあります。


さらに、組織の成長戦略すら持っていない上司は、これからどういった方向に進むべきかも明確に分かっていないので、正しい舵取りができない事もあります。


上司は部下以上に能力を高めていく努力をしていかないと、組織をまとめる事は難しいのです。


組織をどうまとめていけばいいのか悩んでいる上司が読むべき書籍「ヤル気のない部下をクビにして何が悪い」の中に、部下を導く為の本質が書かれています。

 

チームを本気で背負う上司の言葉は、部下の心に鋭く響く

世の中のリーダーシップ論を述べた書籍の中には、テクニックに頼った方法でアプローチしようとするものがあります。しかし、本当に重要なのはテクニックではなく、上司の仕事や部下に対する情熱です。


これに勝るものはないと思っています。


テクニックに頼ろうとしている上司こそ、空回りしているという事がよくあります。以前、会社の上司の席にリーダシップについて書かれた書籍が積まれていました。その上司は悪い人ではないのですが、仕事に対する情熱を全く感じないような人だったのです。


熟考したものでないから、発言も軽い。ちょっと突っ込まれると、言い訳ばかり。そんな人が、書籍でテクニックを学んだところで、逆に部下の信頼を失う事にもなりかねません。

 
では、部下を導く為に必要なものとは?


書籍には、上司はつねに以下のポイントについて心がける必要があると書かれています。

一. 「自分が本気になってチームを引っ張らなければ」という意識を強く持つこと
二. 自ら実践し、率先して汗をかくこと
三. 部下に結果を求める前に、自分自身が結果を残していること
四. 「先の先」を考えたうえで、部下に話をすること
五. 考え方が本質を突いていること


どれも上司として必要なポイントである事は理解できると思います。


ダメな組織というものは、実は負のスパイラルにハマっていることがあります。というのも、自分の直属の上司がダメな場合。実は、その上司を評価した上司こそが、人を見る目がない為、ダメ上司を作ってしまうという事があります。


私が最初に入社した派遣会社は、出来て間もない会社だった事もあり、平均年齢は若い会社でした。その結果、組織体制を急速に作りあげた為、リーダーがスキルも低く、未熟な人がアサインされるという事がありました。


その結果、何もわかっていないリーダーがスキルが伴わないのに、偉そうにふんぞり返るという組織ができてしまいました。その為、組織レベルはとても低く、すぐに人が辞めてしまうという悪循環を作ってしまったのです。


そして、有能な社員は、組織レベルが低い事に嫌気がさして、次々と去っていきました。残る社員は、動く勇気がない人や、スキルが低く、次の会社に行く決意ができない人が残ってしまうという状態になりました。


そして、リーダーはメンバーのレベルが低いと嘆くという負のスパイラルに陥っていったのです。


部下は上司に期待します。


その期待に応えられなければ、有能な部下は確実に去っていくでしょう。有能な部下こそ、組織の状態を明確に理解し、頼みの上司が頼りがいがない事を知っているのです。 


組織をけん引するのは、有能な部下ではなく、上司自身であるという事を理解しておく必要があります。

 

ヤル気のない部下をクビにして何が悪い!!-誰も教えてくれなかった上司の本当の仕事101